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レクサスLS試乗記 ドライバーズカーへの脱却を目指す新型LS

2017年12月18日

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2017年10月に5代目レクサスLSが発売された。じつに11年ぶりのフルモデルチェンジだ。ご存知のように初代は1989年LS400の名前でデトロイトショーで発表され、その年の9月に米国で発売されている。国内ではセルシオの名前で発売されたモデルだ。革新的な静粛性を持ち、動く応接間のようだと形容された初代はセンセーショナルだった。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

レクサスLS 試乗 ハイブリッド フロントイメージ

新型LSのハイブリッドモデルで箱根をテストドライブ

5代目を開発するにあたり、モノの価値観の変化が時代と共に起こり、かつてのレクサスを継承するだけでは受け入れられないという判断があったという。4世代にわたり圧倒的静粛性という価値を持ったレクサスの時代から、ラグジュアリーの価値が大きく変化したと捉えている。
レクサス LSの詳細記事はこちら

それはレクサスにとって大きな転換期であり、定量的なクルマ造りから数値だけでは表せないデザインや走りなど、感性に訴える必要があるということだ。そのために4つの柱を立てて、次世代レクサスを開発したという。

レクサスLS 試乗 ハイブリッド 運転風景

ワインディングも楽しく走れるクルマへとチェンジした新型LS

その4つとは、デザイン、走り、先進技術、匠の技という4つで、それぞれの項目で最善を尽くしたのが5代目となる新型レクサスLSということになる。

■挑戦するデザイン

開発タスクは何物にも似ていない。それでいてレクサスと分かる唯一無二の迫力ある存在感と、見た瞬間から惹き込まれるデザインだ。シルエットはクーペライクなルーフラインで、大型セダンの主流デザイン。フェイスはレクサスを主張するスピンドルグリルで、遥か彼方からでもレクサスと分かる顔をしている。6ライトを強調しているが大型セダンでは比較的主流の技法。だが、LSではボディとの段差をなくして、フラットな形状にしている点が繊細さを感じさせる。

レクサスLS 試乗 ハイブリッド リヤスタイル

ボディサイズは全長5235mm、全幅1900mm、全高1450mm(AWDは1460mm)、ホイールベース3125mmという超大型で、レクサスのフラッグシップモデルに相応しい存在感を持つサイズだ。3mを優に超えるホイールベースは真横からの見た目で大きさを実感させる。この辺りは開発の狙いどおりで、存在感や主張のあるデザインになっていると思う。ボディサイドのパネルはロングホイールベースだけに、もう少し色気があってもいい気もするが。

レクサスLS 試乗 ハイブリッド サイドビュー

ロングホールベースなだけにドアパネルの大きさも目立つ

■すっきりと奥深い走り

このテーマがLSの最大のポイントではないだろうか。つまり4世代が構築したブランドイメージからの脱却を狙っているからだ。先代までであれば、走りの性能よりも静粛性や高級感、フワッとした乗り心地を大事にしていただろう。新型LSはGA-Lという新プラットフォームを使い、先にデビューしているラグジュアリースポーツLCをベースにセダンを開発している。つまり、スポーツセダンという要素も入れ込んでいるのだ。

レクサスLS 試乗 ハイブリッド コックピット

ハイブリッドのインテリア。ダッシュボードデザインも特徴的だ

もちろん、DNAでもある静粛性や高級感、ラグジュアリーという要素をスポイルすることなく、スポーティを加えていこうというものだ。そのためドライビングポジションや重量物のエンジンなどをできるだけ下げ、かつセンターに寄せるパッケージにし、フロントミッドシップとしている。ボディでは環状構造を多用し、サスペンション取付け部の剛性、パーテーションパネル結合などで大幅な高剛性化をしている。先代比で、ねじれ剛性80%向上という数値もある。

レクサスLS 試乗 ハイブリッド メーター

ガソリンのFスポーツのメーター。ドライブモードを選択するとディスプレイも変化。写真はSPORT+

そしてサスペンションは全車エア・サスペンションと、連続可変ダンパーも装備し、「Fスポーツ」にはモーター内蔵のスタビライザーを装備し、ロールを抑えつつヨーモーメントを積極的に発生させる狙いを持っている。こうしたパーツを駆使してVDIM(車両運動統合制御Vehicle Dynamics Integrated Management)技術を進化させ、前後、左右、上下、ヨー、ロール、ピッチの6方向のベクトルをコントロールすることで運動性能を高めていくことに挑戦している。

こうした改良で感性性能には強くこだわり、数値では到達できない領域の魅力にトライしていることが分かる。

■新開発のエンジン

パワートレーンはハイブリッドとガソリンツインターボの2機種。ハイブリッドは3.5L V6型のマルチステージハイブリッドで、仮想10段の変速を組み合わせている。ハードとしてはLCに搭載したハイブリッドモデルと同じで、車両重量の違いなどを考慮した最適化をしている。出力は290ps/356Nmだ。

レクサスLS 試乗 ハイブリッド 新開発V6 3.5Lツインターボエンジン

新開発のV型6気筒3.5Lツインターボエンジン

一方ガソリンのV6型3.5Lツインターボエンジンは新規開発したダイナミックフォース・エンジンになっている。新型カムリで直列4気筒2.5Lの第1弾を搭載したが、次世代高効率ガソリンエンジンの第2弾というわけだ。このエンジンに10速ATを組み合わせ、ドライバビリティを追求している。出力は422ps/600Nmとなっている。

レクサスLS 試乗 新開発10速AT

新開発の10速ATをガソリンモデルに搭載

これらのエンジンにはサウンド、という要件も新たにタスクとして加えている。従来のLSであれば、あり得ないタスクであり、静音、消音がタスクだったはずだ。それが新型LSには心地よいサウンドにすることが課せられているのだ。特にSモードの時にはスピーカーを駆使したサウンドで聴かせ、またノーマル時でもスピーカーは使っていないものの、アクセルを踏み込んだ時には官能的とさえ感じさせるサウンドにしているという。

■匠の技

神は細部に宿る言葉のごとく、細部の仕上がりにこだわっているのも新型レクサスLSの特徴だ。シートはもちろん、パネル、スイッチ、ドアトリムなどディテールから取付けまで、精度と精緻が入り乱れ、高精度と賓を感じさせるインテリアになっている。

日本の独創的技術と職人技を組み合わせることで、レクサス独自のモノづくりを意識している。とくにイルミネーションといったセンス、感性に訴える部分にも注力し、日本人ならではの美意識を持って演出に取り組んでいる。

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