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ZF試乗会レポート 人に寄り添うレベル2運転支援技術、NCAPに対応するバイワイヤなど先取り技術情報

2017年11月24日

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ZF 試乗会 eWALLET

世界のBIG3サプライヤーのひとつであるZFが、2017年11月に自動車メーカー向け試乗会を開催した。ZFが提案する運転支援システムの最新版や、シャシーテクノロジー、先端技術を搭載したモデルや部品が用意され、10台の試乗車も用意されていた。

ZF 試乗会

ZF 試乗会 ラインアップ

試乗会場は富士スピードウエイのショートコースやジムカーナ場などでテスト

この試乗会はZF製品の採用を目的としたもので、ZFは自動車メーカー各社にプレゼンテーションの場として試乗会を開催していたわけだ。その試乗会の最終日、メディア向けに情報を提供してくれたので、その様子をお伝えしよう。

また、この試乗会で紹介された製品は、2017年6月にオーストリアで事前に公開されており、その詳細は下記のリンクからご覧頂ける。

ZFグローバル試乗会レポート vol.1 自動運転、EV化への未来像
ZFグローバル試乗会レポート vol.2 未知の体験が続々と
ZFグローバル試乗会レポート vol.3 ZFが開発を進める自動運転はレベル2、3の強化とレベル4までの道程
ZFグローバル試乗会レポート vol.4 データで動かすシャシーコントロールの世界

では、早速製品ごとのUSP(ユニークセールスポイント)を見ていこう。

テーマ:Automated Driving

車両:オペル インシグニア
概要:Level2の高速道路運転支援
装備:S-CAM3.5とAC2000レーダーを搭載

ZF 試乗会 オペル・インシグニア レベル2自動運転

試乗車はオペル インシグニア。東名高速でのテストドライブ

高速道路での運転支援システムのレベル2で、単眼モノカメラとレーダーセンサーを搭載。カメラは第3世代のS-CAM3をバージョンアップした3.5verになっている。カメラ機能としては、前世代カメラの6倍の処理能力に加え、交通信号認識、大型動物、一般的な物体検知、夜間の歩行者検知による自動緊急ブレーキをはじめとする多彩な機能を提供できる能力を持っている。

ZF 試乗会 オペル・インシグニア レベル2自動運転 モノカメラ S-CAM3.5

S-CAM3.5はフロントウインドウ上部に設置

またZFではさらに上級のS-CAM4やTRI-CAMという魚眼レンズを含む3つのレンズ構成をもち、モービルアイ社のEye Q4チップを搭載したモデルも準備している。こちらはレベル3以上の要件という位置づけだ。

ZF 試乗会 オペル・インシグニア レベル2自動運転 AC2000レーダーセンサー

AC2000レーダーセンサー。6ヵ所に搭載している

このS-CAM3.5のカメラシステムに、フロント3ヵ所、リヤ3ヵ所にAC2000レーダーを搭載。AC2000は77GHzの周波数で、長距離用が約200~250mmの探査が可能で、リヤには中距離用150~200mのレーダーを搭載。車両の左右には50m~70mショートレンジのレーダーを設置。これら6つのレーダーでサラウンドビュー・センシングを可能にしている。

ZF 試乗会 オペル・インシグニア レベル2自動運転 周辺状況モニター画面

モニター右の赤いラインは、クルマの存在を示し車線変更できないサイン

これらの機器を搭載したオペル インシグニアで、東名高速道路を試乗した。もちろん車線内センタリングは自動で行ない、車両の横に大型の車両が近づけば自動で30cm反対側に移動させて、ドライバーの精神的な不安を解消させる機能も搭載している。これまでに経験のないタイプの制御で、より人に寄り添った制御を入れていると感じた。

車線変更では、人間が目視で安全を確認しつつウインカーを出すだけで自動で車線変更を行なう。その際、滑らかな車線変更が行なわれ、移動した車線内にもきっちりセンタリングする。また、対応速度は0~130km/hで、カーブは100Rの半径まで対応が可能としている。

ZF 試乗会 オペル・インシグニア レベル3自動運転に必要となる3Dライダー

レベル3以上になると3Dライダーも必要になる。IBEOの3D LIDARも展示されていた

欧州での試乗会では、アウトバーンからの出口ジャンクションでも自動操舵される機能を披露していたので、日本用にアジャストしたタイプのデモ走行だったのかもしれない。

テーマ:Chassis Integration

車両:ルノー エスパス
概要:Level2 レーンキープ&レーンチェンジアシスト機能
装備:S-CAM3.5 ベルトドライブEPS

ZF 試乗会 ルノー・エスパス

ルノーエスパスにはカメラのみを搭載し、車線維持の精度の高さをアピール

ルノー エスパスはシャシーインテグレーションに分類されていたが、試乗車はZFのスタッフによる東名高速での運転支援を体験した。そのため、ベルトドライブEPSに関しては後述する。

搭載するカメラは前述のオペルと同様のS-CAM3.5で、レーダーを搭載していないカメラだけの制御車だ。ここでのUSPは、車線維持システムをシャシー制御でコントロールするものだ。

前述のオペル インシグニアは一般的なトルク制御で車線を維持するシステムで、車線内でセンタリングがずれた時に、どのくらいのトルクでセンタリングをさせるかという方法で修正している。だが、このトルク制御タイプのレーンキープシステムだと、実際の場面では、修正が足りないとか、行き過ぎた、といったことがままあり、センタリングするまでに、フラフラすることも事実だ。

このエスパスの制御はステアリングの操舵角で制御し、車線を維持するシステムなのだ。つまり、トルク制御ではなく何度ステアを切るか?という操舵角でセンタリングを維持するようにするものだ。これは角度センサーの精度の高いものが搭載されており、その精度を高めることができるのが、ベルトドライブのEPSを使った制御ということになる。したがって、スムーズかつ正確にセンタリングでき、外乱に対して強いロバスト性があるということだ。

ZF 試乗会 ルノー・エスパス 自車位置モニター画面

車線中央からのポジションは1cm単位で自車位置を見ている

また、パネルトラックなどに接近した際、車線を見失うケースもあるが、このS-CAM3.5ではそのあたりもクリアしている精度を持っていた。さらに、テストドライブの時は、車線内でのポジションは1cm単位での認知としており、オフセットは最大50cmまで設定が可能ということだ。

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