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アウトランダーPHEV試乗レポート EV走行を優先的に選べるEVプライオリティモードを搭載

2017年3月30日

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新たに追加されたトップグレードのS Edition

2017年2月にアウトランダーPHEVの一部改良モデルが発売されたが、同時にアウトランダーPHEVのトップグレードとなる「S Edition」が追加され試乗してきた。このS Editionだけボディ溶接の段階で構造接着剤を使って剛性をアップさせるなど、装備の変更にとどまらず製造の段階からも差別化されているモデルなのだ。<レポート:高橋 明/Akira Takahashi>

全グレードに適用された新機能にEVプライオリティモードの新設がある。これはEV優先モードのことで、名称のパテントがあり、別称となっている。機能としてはできる限りEV走行する、というものでエンジンの稼働を極力抑えた制御にして走行するという機能だ。

他の改良した箇所の解説はこちらの記事を参考にしてほしい。

■S-Editionの仕様

さて、試乗してきたS Editionはアウトランダーのトップグレード。価格も478万(税込み)と高価格で輸入車とも比較される価格帯になった。ちなみにエコカー減税の対象で取得税、重量税は免税となる。ボディサイズは、従来から変更なく全長4695mm×全幅1800mm×全高1710mmで2モーター駆動によるAWDだ。また搭載するエンジンも変更なく4気筒2.0Lガソリンエンジンを搭載している。

言うまでもなく、アウトランダーPHEVはプラグインハイブリッドであり、バッテリーの充電状況が良ければEV走行する電気自動車で、バッテリーが減るとシリーズモードとなり、エンジンで充電しながらモーターで走行する。ノートe-POWERで注目を集めたが、アウトランダーPHEVも同様にEV走行する。さらに高速道路などEV負荷が大きいような走行条件になるとモーター+エンジンというハイブリッドモードでの走行、あるいはエンジンだけでガソリン車としての走行も自動で選択され、高効率なモードで走行する先進的なモデルだ。

EV優先走行する「EVプライオリティ」モードが追加された

その走行モード選択に今回EVプライオリティモードが加わり、よりEV走行ができる領域が広がった、というわけだ。EV走行可能距離はJC08モードで60.8km。ハイブリッド燃費は19.2km/Lというスペックになった。また、バッテリーの電力出し入れの制御を変更したことで、急速充電の時間も80%充電まで25分と従来から5分程度短くなっている。

■試乗インプレッション

冒頭でも触れたように、ボディの生産ラインでも異なる製造工程がある。構造用接着剤を使用しているため、ボディ剛性が他のアウトランダーPHEVより高いのだ。ボディの性能がアップするとサスペンションへの影響もあるので、ビルシュタインの専用ダンパーを装着している。

ダンパーはビルシュタイン製を装着

その影響は乗り心地やハンドリングにいい影響が表れている。走りし出すと最初に感じるのは欧州車のような剛性感がある安心感だ。マツダCX-5でも同様に感じたのだが、このところの国産メーカーのボディ技術は格段に進化していて、欧州プレミアムモデルと自然と比較していくようなレベルになっているのだ。

ビルシュタインのダンパーは微低速でのフリクションをまったく感じさせず、気持ちのいい滑らかな走りを提供している。これはボディ剛性のアップによる効果だと、はっきりと体感できるだろう。そして三菱の十八番とも言えるAWDの制御だ。ランサーエボリューションの時代からヨーコントロール制御に取り組んできた三菱だけに、こうしたSUVにもそのノウハウはたっぷりとつぎ込まれている。

通常の200V以外に、急速充電にも対応している

アウトランダーPHEVは前後に駆動用のモーターを装備し、フロントモーターは前輪を、リヤモーターは後輪を駆動している。そう、プロペラシャフトはないのだ。さらにブレーキ制御でコーナリングヨーコントロールも行なわれているため、ステアした瞬間からクルマは応答し、切り足しや切り戻しにも素直にレスポンスする。またビルシュタインとのマッチングもよく、SUVでありながら、路面に吸い付くようなフィールが伝わり、ドライビングの楽しさと併せて、安心感も得られる。

SUVは車高の高さから、どうしてもロールを感じやすく期待値の回頭性よりもロール感を多めに感じることが一般的だ。だが、S-AWC(スーパーオールホイールコントロール)の高度な制御技術はスポーティカーのような回頭性を実現し、SUVのネガな部分をまったく消している。

とくに4WDロックモードでは、前後のトルク配分、左右のヨーコントロール反応速度の向上などで俊敏な回頭性を体感し、フィーリング的にはひと回り小さいクルマに乗っているかのような感覚になる。ロックモードは機械的なロック状態を作っているわけではなく、ブレーキ制御を使ったロックモードだ。

利便性が格段に良くなったが、もう少しサイズアップしたい

S Editionにはナビがスマホと連動するディスプレイ・オーディオ「SDA」を標準装備にしている。Apple Car  PlayやAndroid  Autoに対応し、画面にタッチしなくても音声認識で利用できる。実際の試乗ではAndroid Autoを試した。「OK Google」のひと言で起動し「近くのインターチェンジ」と言えばすぐにナビ検索を開始し、ナビ上にルートマップが表示された。

もちろん、音楽の再生や選曲、電話をかける、メッセージの送受信などほとんどの機能が利用可能で、運転に集中しながらスマホの機能が使えたので、非常に利便性が高いと感じた。

ルーフが黒の2トーンで全体が引き締まった印象になる

さてエクステリアの印象だが、グリルやホイールがダークメタリックで、大人っぽい雰囲気がある。また標準のアウトランダーPHEVと比べるとB、Cピラーが艶ありのブラックになっていて、さらに、ルーフレールもブラックの塗装で標準モデルとの差別化がされている。

エコを意識すると、コンパクトサイズが中心となり、またハイブリッドではバッテリー収納の問題から荷室が狭かったりという、どこかにしわ寄せがあるものだが、アウトランダーPHEVは大柄なSUVだから、そうした不満は全くない。また、SUVが持つハンドリングの不満も記述したように、満足度がかなり高い。そしてエコな一面としてはEV走行が優先的に選べるモードもあり、荷室も広く、小さなエコカーに不満があれば、アウトランダーPHEVを選ばない理由は見当たらないと思う。

編集記者高橋 明

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