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ホンダステップワゴンモデューロX 熟練エンジニアが造ったコンプリートカーの出来栄えは?!

2016年11月8日

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ひと目で標準のステップワゴンとは違う顔だと分かるモデューロX。スパーダよりもさらに押しは強い

クルマ好きなら知っているホンダアクセスの「モデューロ」ブランド。今回ステップワゴンのモデューロXに試乗する機会があったのでテストドライブしてきた。<レポート:高橋 明/Akira Takahashi>

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標準より15mm車高が下がっている

ホンダの狭山工場で生産されるステップワゴンの製造ラインの中に、今回紹介するモデューロX(モデューロエックス)もラインに流れている。チューニングモデルと思われがちだが、ライン生産という点で大きく異なるのだ。つまり、完成したクルマからパーツを外し、チューニングパーツに置換装着するというものではなく、生産ライン上でホンダアクセスが開発したパーツを組み込むという違いがある。

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モデューロはホンダの子会社「ホンダアクセス」が扱うブランドで、ホンダの生産ラインから造られるコンプリートモデルの名称だ。モデルによって変更箇所は異なるものの、主に走り好きに応えるモデルが多いのが特徴かもしれない。これまでのコンプリートモデルは、N-BOX、N-ONEとあって、このステップワゴンが3台目のコンプリートカーとなる。

このモデューロXは、2016年10月21日に発売され、ステップワゴンのカタログにも掲載されているモデルで、上級に位置するモデルとしてラインアップしている。エクステリア、インテリアはもちろん、サスペンションに注力したモデルで、乗員みんなが上質だと感じる走行性能を目指して開発されたモデルなのだ。

コンプリートカーという位置づけだから、装備品なども追加装着されたモデルになるので、何が装着されたモデルなのかから見てみよう。

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タイヤは標準と同様ブリヂストンのテュランザだが、ダンパーとスプリングがモデューロX専用サスペンションになっている

■数多くの専用品を装備

まずはサスペンションだ。専用開発されたサスペンションでダンパーとスプリングを変更している。ちなみにダンパーはショーワ製だ。このサスペンションはスパーダと比較して15mm車高が低く、また17インチの専用アルミホイールも装着。バネ下荷重やホイール剛性で操舵の上質感に貢献しているという。細かいところでは車高を下げた分、バンプラバーも変更している。

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灯火類も変更され、バンパーにあるLEDはデーライトで常時点灯する

エクステリアでは専用のフロントエアロバンパーとアンダーカバー、リヤロアディフューザーが装着され、空気の流れを整流し車体下部中央に速い空気の流れをつくることで、直進安定性を向上させているという。

また、専用グリルや専用のビームライト、LEDフォグライト、リヤエンブレムなども装着されている。

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表皮変更されシートバックにロゴが入る

インテリアでは、ModuroXのロゴ入りコンビシートで、プライムスムースとソフトウィーヴという素材のシートが装着されている。他に専用本革ステアリングホイール、ディンプルレザーの専用本革セレクトレバー、専用インパネミドルパッド、専用フロアカーペットを装備する。

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9インチの大型ナビも標準装備される

ナビまわりでは9インチのインターナビ(ギャザース)に専用オープニング画面が出たりUSBジャックを1か所追加されている。またナビに連動するドライブレコーダー、ETC2.0車載器も装着したモデルとなっている。

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わくわくゲートはもちろんステップワゴンの特徴のひとつ

もちろんステップワゴンの売りのひとつでもあるリヤドアのわくわくゲートや安全装備のホンダセンシングも装備している。

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ETC2.0やドライブレコーダー、ホンダセンシングが標準装備されている

■試乗インプレッション

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生憎の天気で、杓子峠の背景には富士山が見えるのだが・・・

試乗コースは御殿場周辺の東名高速、一般国道、ワインディングと変化にとんだ試乗ルートを約70km程度の距離をドライブしてみた。

一番のこだわりはサスペンションだと感じたので、そのあたりをレポートすると非常に上質で高級感のある乗り心地になっているという印象だ。これはスポーティでありながら乗り心地も良く、運転していて楽しいと感じることを狙ってのチューニングだと思う。

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全体に高級感を感じるインテリア。黒を基調としたデザインはシンプルで好印象

驚くのはハーシュネスだ。ガタンという大きな入力に対して、どこか遠くでその音と振動を感じるのだ。超高級車で味わう強い入力のいなし方と同じような印象なのだ。これはワンボックスという形状がいい方向に影響しているためと思うが、ドライバーは硬い振動を体感せずやり過ごせるのには驚いた。

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エンジンは変更なく1.5LのVTECターボを搭載+CVTパドルシフト付き

ダンパーのピストンスピードが微低速域でのフリクションも感じない。減衰がキチンと立ち上がり吸収していることがわかる。通常微低速で動くタイプのそうしたダンパーは、高速域になるとしっかり感が薄れ、頼りなさが出てしまうものだが、モデューロXは高速道路でもワインディングでもしっかり減衰し、接地感を感じさせ、ダンパーが機能していることを感じさせてくれる。

車高が標準車よりも15mm下がっていることもあり、腰高な印象もなく乗用車のようにワインディングを走ることができる。特にコーナリング速度が速くなり、ステアリングを切り足すような場面では、リヤの追従性がより強く感じるようになるので安心感につながるのだ。ただ、常用域の速度での走行では、そこまでリヤの存在を感じないのが残念なのだが、エンジニアの清松氏に聞くと、多人数乗車を考慮したセッティングのため、どのあたりでバランスさせるのかが難しいという説明があった。

また、コーナリング姿勢ではノーマルよりもロールが少なくヨーモーメントを感じやすい印象を受ける。標準車より車高の低さもいい方向に働いているのだろう。装着するタイヤはブリヂストン・トゥランザで、乗り心地の良さに大きく貢献していると思う。

ミニバンだから確かに一人乗車より多人数利用時も大事になる。その時にふらついたり、乗り心地が悪くなってしまったらミニバンの魅力は大きくスポイルされる。また一人乗車時をベストな状態にしてしまうのも、ちょっと違うと思う。ではどこに合わせるのか。確かにエンジニアの苦労が理解できる気がする。

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シートは全席モデューロオリジナルに変更

少し気になったのはシートだ。見た目の高級感はよく、大人な印象のデザインに変更されているが、表皮材質なのか、少し滑りやすいと感じる。シート形状は標準車と変更していないということなので、このシート表皮にはあまりいい印象はなかった。またシートはサスペンションの一部とも考えられるわけで、乗り心地にも影響するから、表皮変更は難しい一面も持っているわけだ。

直進性ではしっかりとしたステアリングの座りがあり、安心感がある。長距離の高速移動などの場面で、無意識のうちに直進修正舵をするクルマは、降りたときに背伸びをしたくなるし、疲れが自然と溜まっていることになる。しかし、モデューロXは勝手にクルマがまっすぐに走ってくれるし、そこからの操舵も軽くハンドルを回せるのだ。

ドイツ車によくある傾向の味付けとして、直進の座りをしっかり出す傾向がある。それはアウトバーンという環境が大きく影響しているが、そこの座りが強いがために、そこからの操舵に少しの力が必要になり滑らかな操舵がしにくいということがある。このモデューロXは適度な重さもありながら、直進からの切りはじめが滑らかで手に伝わる感触が気持ちいい。秀逸なセッティングという印象だった。

ミニバンに走りの性能を求めるユーザーは確かに存在する。乗り心地がよく上質でありながら、スポーティな走りも楽しめるというレベルを期待する。そうしたユーザーにはまさにドンピシャなモデルで、満足度の高いモデルと言っていいだろう。

■価格

ModuroX 1.5Lターボ+CVT FF 366万5000円

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