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新型セレナ試乗レポート 広々とした室内とどこでも便利ドアで使い勝手向上

2016年9月18日

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5ナンバー・ミニバンのクラスに、プロパイロット技術と最新パッケージングで登場した新型セレナ

2016年8月24日に5代目のセレナ(C27型)がデビューした。TVCMでは「やっっちゃえ、日産」や「自動運転技術搭載」などキャッチーなワードで注目だが、ミニバン本来の性能、機能も磨かれたビッグなミニバンだった。<レポート:高橋 明/Akira Takahashi>

新型セレナでは半自動運転のプロパイロットが注目されているが、ミニバンを買う時の要件としては、室内の広さや使い勝手などが優先順位の上位を占めると思う。もちろん、プロパイロットは運転疲労軽減などに役立つことは間違いないが、まずはパッケージからチェックしてみたい。

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■クラスNO1の室内長と室内幅

新型セレナの開発コンセプトはビッグ、イージー、ファンの3つを掲げ、ビッグというのは室内の広さに拘った開発をしているのがポイントだ。ライバルと比較しクラストップの室内長3210mmと室内幅1545mmで、特に3列目の広さにはこだわったそうだ。

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身長180cmの人が3列すべてで、足を組んで座れる広さを確保しているというから実際に広い。試乗時はラジオ番組のDJ藤本えみりさんがモデルで165cmではあったが、確かにゆったりと座っていた。2列目用のシートベルトをシート固定としたため、2列目のシートベルトが前方の視界を阻害したり、閉塞感を作っていたりすることがなく、3列目からでも開放感を感じる広さになっている。

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これは開発の主眼として、荷室への考え方があり、3列目をエキストラシートと考え荷室を広く取った作りにするか、3列目でも居住性の高いスペースにするか?という分岐点があり、セレナは後者を選択しているわけだ。したがって、シートクッションにも配慮があり、長距離、長時間での乗車も問題なく3列目で快適に移動できる。

サードシート

サードシート

セカンドシート

セカンドシート

広さを感じさせる要因に、運転席からのフロントウインドウの視界もある。新型セレナは先代のC26型よりも若干サイズアップしていることに加え、ダッシュボードの位置も10mm下げている。いずれもわずかな変更なのだが、広く感じさせる工夫は随所にしているという。例えば運転席の横のドアガラスのウエストラインは、広く感じさせつつ、不安を覚えない高さというポイントの官能評価を繰り返しテストし、この位置に決まったという。

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サードシートは補助的なシートではなく大人がしっかりと使用できる

実際に、運転席に座った印象も視界がよく、特に不安なものは感じない。というのは、ダッシュボードを下げて広く見せている分、囲まれ感や包まれ感が薄くなり、何かあった時に車外へ放り出されてしまうような不安を感じるミニバンがあるのも事実だ。新型セレナではそうした不安が全く感じられなかった。

さらに、天井高もあることで広々感がプラスされている。もうひとりのスタッフは小柄なディレクターで152cm。万歳ポーズでもまったく天井に手が届かない。頭上の圧迫感は皆無だ。

■どこでもドアが開けられる

使い勝手の良さでは、リヤゲートとサイドのスライドドアが便利だ。リヤゲートは、駐車場に止めたとき、リヤゲートが開けられず、少し開けた状態で荷物の出し入れを経験したことのある人は多いだろう。そんな使い勝手の悪さを解消したのがリヤウインドウの開閉機能だ。

テールゲートは閉めたままでウインドウ部分がガラスハッチとしてオープンする。その際、150cmの女性で開発しているので、小柄なスタッフでもガラスハッチを開けた状態でも荷物の出し入れが可能だった。そして、サイドの電動スライドドアは、足を蹴り込むアクションをすると、センサーが感知してドアハンドルに触れることなくドアが開く。両手に荷物持っているケースや子供を抱えているときなど便利だ。

前席から2列目シートまでスライドするマルチスマートセンターシート

前席から2列目シートまでスライドするマルチスマートセンターシート

マルチスマートセンターシートを2列目に固定すると3人掛けに

マルチスマートセンターシートを2列目に固定すると3人掛けに

2世代前から装備されている、マルチスマートセンターシートも踏襲している。1列目に設置すれば、アームレストとなり、2列目に置けば、3人利用のベンチシートになる。前方に移動させればキャプテンシートになり、車内移動も楽にできる。また、2列目シートの横方向へのスライドも継続され、シートアレンジは14通りもあり、使い勝手はさまざまなシーンで活躍できるだろう。

■便利なプロパイロット

エンジン、シャシー、プラットフォームはC25型からのキャリーオーバーだ。しかし、エンジンは細部まで見直しされ、開発者にとっては「型式は同じでも全く別もののエンジン」という思いがあるという。

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実際燃費も16.0km/Lから17.2km/Lまで向上している。走行してみると2.0Lのマイルドハイブリッドは、静かで乗り心地も相まって高級にも感じる走りだと思う。しかし、急加速などでアクセルを踏み込むとCVTのネガな部分が顔を出し、エンジン音と加速感のズレを感じてしまう。エンジンサウンドに走りのリニア感は薄い。それでも普通に走行している分には特に気になるものはない。

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ステアリングは速度感応型で、駐車場などでは非常に軽い。切り替えしなどでも気軽にハンドルを回すことができ、また、高速域ではしっかりとした手応えがあるので、安心感の高いステアリングフィールだった。

話題のプロパイロットは、ステアリングの右側にあるスイッチの2アクションで設定できる。カーブなどでも前走車に追従する機能は、自動運転ではないので特に便利とは感ぜず、安全運転サポート機能という理解になるだろう。

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プロパイロットが作動している状態。クルーズコントロールは80km/hで、車線が認識されステアリング・アシストが車線中央をキープするよう作動する

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