Automobile and the technology

情報が知識にかわる自動車サイト

スバル STI コンプリートカーS207即日完売?! なぜそこまで人気なのか?

2015年11月2日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スバル STI S207 詳解

スバルテクニカインターナショナル(STI)の仕上げたWRX STIのコンプリートカー「S207」が400台限定で2015年10月28日に発表され、翌日から受注を開始した。そして今回も即日完売!の大人気となっている。2012年に登場したGVB型をベースにしたS206以来、3年を経て登場したVAB型をベースにした「S207」の詳細に迫ってみた。

今回は、標準モデルとなるS207が200台、NBRチャレンジパッケージが200台、そのうち特別色のS207 NBRチャレンジパッケージ・イエローエディションが100台という限定生産で、価格は標準モデルで599.4万円(税込み)、NBRチャレンジパッケージが631.8万円(税込み)、そしてイエローエディションが637.2万円(税込み)となっている。

スバル STI S207 詳解スバル STI S207 詳解

S206の場合はNBRチャレンジパッケージで593.25万円で、今回は600万円の大台を超えており、STIがスバル本社に提案した段階では営業担当は価格を知って懸念を示したという。しかし、歴代のSシリーズ同様に今回のS207も即日完売となっている。

スバル STI S207 詳解

S207 NBRチャレンジパッケージ・イエローエディション

実際はS207の発表が間近に迫った段階で、東京、大阪、名古屋などの販売店は予約受注を行なっており、発表日にいっせいに正式発注が行なわれたため、即日完売という形になっているが、見込み客分も発注されていることも想定されるので、まだ入手がまったく不可能というわけではない。

スバル STI S207 詳解

S207 NBRチャレンジパッケージのインスツルメントパネル。ステアリングホイールはスウェード革製。

S207の開発コンセプトは、これまでのSTI製スペシャルカーと同様に、強靭でしなやかな走り、1クラス上の高品質を実現することだが、今回はレーシングカーに匹敵するようなドライバーの意のままに操ることができるハンドリングの楽しさと、上質な乗り心地の両立であり、「究極のロードゴーイングカー」を実現することとされている。

スバル STI S207 詳解

サイドエアバッグ内蔵式のレカロ製の専用シート

狙ったのはスパルタンな高性能スポーツ・モデルではなく、スポーティで爽快な走りと高い質感や上質な乗り心地を狙い、高次元のプレミアム・スポーツセダンと位置付けているのだ。商品開発部の森宏志部長は、「ドライバーだけではなく、同乗者も楽しめるスポーツセダン」だという。

具体的には、ドライバーの意図通りに反応する、遅れのない操舵応答、卓越した直進安定性と危険回避性能、ピッチングを抑えたフラットでしなやかな乗り心地、静粛さと軽快なサウンドが生み出す上質な室内スペースなどで、小型スポーツセダンとして世界トップレベルを狙っている。

森部長は、「誰が乗っても、同乗者も含めて気持ちよく感じ、運転がうまくなったように感じること、走り、内外装、機能部品などすべてがスポーティで上質さを感じること、ドライバーの心の高ぶりと安らぎを両立させることを目指した」という。

600万円クラスの価格と開発コンセプトから、ターゲットユーザー層は、従来のスバルの高性能モデルファンに加え、輸入車のスポーツモデル指向層も想定している。開発の性能目標ターゲット車は、ヨーロッパ、アメリカで走りと快適性のバランスの高さがトップレベルと評価されているBMW M235iとなっている。

スバル STI S207 詳解

EJ20型エンジン。ツインスクロール・ボールベアリング軸受式ターボを装備。328ps/431Nmを発生

S207は、2002年に投入されたS202以来、13年振りにエンジンにも手を加え、出力をアップしていることもアピール点だ。ノーマルモデルより出力を高めたS202、STIによりハンドメイドでエンジンパーツのバランス取りを行なったS203(2004年モデル)と同様に、S207のEJ20型エンジンは回転バランスを向上させ、さらにECUのチューニングで出力アップ。パワーは328ps/7200rpm、最大トルクは431Nmとしている。

スバル STI S207 詳解 専用チューニングECUスバル STI S207 詳解

最大トルクの発生回転数は3200-4800rpm(+400rpm)、最高パワー回転数は800rpm高められている。この性能を実現するため、ピストンやコンロッドは部品メーカーに依頼して重量公差を通常の半分にした部品の納品を依頼している。もともとスバルのエンジン部品の公差は他社より狭いレベルにあるが、それをさらに半減させているのだ。またクランクシャフトの回転バランス取り加工を行ない、これらの部品はスバルのエンジン工場で専用に組み立てられる。

スバル STI S207 詳解 専用エンジンピストンユニット

ピストン、コネクティングロッドなどはノーマルの1/2の公差に抑えられている

ボールベアリングで支持されるタービン

ボールベアリングで支持されるタービン


欲を言えば350psあたりまでアップしたいところだが、そうなるとエンジンの内部部品を新設定する必要があり、耐久試験なども一からやり直しになるため今回の出力になっているという。

エンジン制御用の専用ECUは、過給圧制御マップをチューニングして高回転側での過給圧の低下を抑制し、回転上限を高めている。さらにツインスクロール・ターボチャージャーはボールベアリング式軸受けとし回転レスポンスを高めており、排気系は排圧の抵抗を50%も低減させている。

この排気マフラーは坂本工業製で、排圧を大幅に低下させただけでなく、かつてないほどの心地よい排気サウンドを生み出すことができているのだ。また細部では吸気抵抗をベース車比約16%低減させる大径の強化シリコンゴム製インタークーラー用のインテークダクト、約30%吸気抵抗を低減させたエアクリーナーエレメントなども採用されている。また点火プラグ、エンジンオイル(5W40 )も専用の設定だ。

エンジン特性の制御では、SIドライブのIモードはスロットル低開度ではSモード特性を保ちながら、中高開度ではアクセル操作に対して緩やかにスロットルを開ける特性とし、Sモードはスロットル低開度で力強いトルクが出る特性、スロットル中高開度でスムーズな回転フィールを保ちつつレスポンスを高める特性としている。そしてS#モードはスロットル中高開度でのトルクをSモードよりさらに厚くするなど、ノーマルWRX STIとは異なるチューニングが加えられているのだ。<次ページへ>

【こだわりの愛車を高く売るには!】
同時に多くの買取業社へ査定の依頼が簡単に
各社の査定額を比較すれば、
なんと【●●万以上の差】が
入力はカンタン1分!あとは登録して待つだけ!
↓【PR】ズバット車買取比較で一括査定↓

今すぐ一括査定依頼
国産車・輸入車
現在の郵便番号-郵便番号を調べる