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ポルシェ 911カレラ ダウンサイジングターボ搭載でどう進化したのか(清水和夫)

2015年9月28日

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ポルシェ911清水和夫009 _FX18870

あのポルシェもついにダウンサイジングターボと聞いてなんだか複雑な心境でポルシェのテクノノロジー・ワークショップに参加した。場所はドイツのホッケンハイムサーキット。ステアリングを握ることはできなかったが、助手席同乗でインプレしてみることにする。いったいどんな911カレラに進化したのだろうか。<レポート:清水和夫 Kazuo Shimizu>

今回発表された新型911カレラ(後期型)は991型カレラのフェイスリフトであるが、エンジンが自然吸気からすべてターボ化された。その意味では大きな変更である。現行911はトップレンジのポルシェ・ターボを除くとフラット6の3.4Lと3.8Lの自然吸気(NA)を持っていたが、今回は新設計された3.0Lターボだ。

ポルシェ911清水和夫012 Engine 3.0l Biturbo-Boxer_03

新設計の3.0Lターボエンジン

ターボ化に伴いエクステリアにも変更が加えられている。リヤのエンジンフードは縦スリットになったので、リヤビューを見るとすぐにターボだと分かる。フロントはインタークーラーがバンバーの両サイドに配置されるので、一瞬911ターボと間違えそうなくらい精悍さが増している。このルックスは私的には大いに気に入った。

インテリアはカレラ・ターボ用にステアリングホイールが新しくなったが、機能面では新しいPCM(ポルシェコミュニケーションマネージメント)がアップルとCarPlayを搭載する。

ポルシェ911清水和夫010 Cockpit_01

さて、もっとも気になるのが新開発の3.0Lターボだ。エンジンはブースト圧の違いでカレラが370psとカレラSは420psに差別化される。ともに現行モデルより+20psパワーアップし、0-100km/h加速は4.2秒(カレラ)と3.9秒(カレラS))。ちなみにカレラSの420psは500Nmを発揮する。その結果、911カレラシリーズで0-100km/h加速で4秒を切ったのは初めてのことだ。一昔前のGT3に匹敵する速さだ。そのおかげで、ニュルブルクリンクのラップタイムは大幅に速くなり、カレラSで7分30秒と前のモデルよりもなんと7秒も速くなった。

ポルシェ911清水和夫011 Dr. Michael Steiner, Vice President Complete Vehicle Engineering + Quality Management

ターボ化とフェイスリフトを実施したニュー911と副社長のDrスタイナー

そう、ポルシェは今回のターボ化は決してダウンサイジングでなく、ライトサイジングだと断言する。それもそうだ。このパフォーマンスなら誰もダウンサイジングとは思わないだろう。エンジンの開発エンジニアに聞くといろいろな排気量をテストしたが、3.0Lがパワーと燃費のバランスが良いと判断したという。

ギヤボックスは7速PDKだが、ターボのトルク特性に合わせてリファインされている。だが、ポルシェのこだわりは速さだけではない。100Km走った時の燃料消費は約1.0Lも減り、カレラSで7.7L/100km。日本で高速走行すると15.0Km/Lは走れそうだ。

スペックを見てみると新設計されたターボ・エンジは燃焼状態を最適化するためにインジェクターを中央に配置するスプレイガイド方式が採用された。燃料の圧力は250気圧で数回にわけて噴射するタイプで、できるだけ均質に燃料と空気を混ぜることがポイント。エキゾーストカムシャフトには可変バブルタイミング、インテークには連続可変バルブリフト(バリオカム+)が採用される。<次ページへ>

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