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フィアット パンダ4×4試乗レポート 独創の世界観 こんなクルマは他にはない

2015年3月2日

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フィアット パンダ 4×4 試乗

4×4モデルのテーマカラー、「タスカングリーン」のパンダ4×4

今回試乗レポートをお届けするのは、フィアット・パンダの4WDモデル「パンダ4×4」だ。3代目となるパンダの4WDモデルは2012年のパリ・モーターショーでデビューしている。パンダFFモデルより1年遅れての登場だった。そして日本への導入は、2014年10月から開始されているが、ようやく試乗の機会が訪れた。<レポート:松本 晴比古/Haruhiko Matsumoto>

もともとパンダは初代から、Aセグメントの扱いやすい実用的なモデルだが、その比類のない存在感やデザイン&ファッション性でマニアの心を揺さぶったクルマだ。そのパンダにラインアップされている4×4は、少なくとも日本では、フィアットが意図している実用上の優位性より、さらにマニアックなクルマといえる。

3代目パンダに追加された4×4は、Aセグメント唯一の本格的なSUVモデルで、日本への導入にあたってはフィアットブランドとして初めてとなる、衝突被害軽減ブレーキ「シティブレーキコントロール」を搭載している。

フィアット パンダ 4×4 試乗

フィアット パンダ 4×4 試乗フィアット パンダ 4×4 試乗

エクステリアは、ベースモデルのパンダと比べ、前後バンパーにスキッドプレートを組み込んだデザイン。大径タイヤ(175/65R15)を装着し、車高もプラス65mmアップされており、全高は1615mmとなっている。十分な最低地上高を持ち、小柄なボディながらSUVらしい雰囲気を備えている。

ボディサイズは全長3685mm、全幅1670mm、ホイールベース2300mmで、フィアット500、ランチア・イプシロンと共通のプラットフォームだ。この5ナンバー枠のボトムゾーンに位置するコンパクトボディで、最小回転半径は4.65mと日本の軽自動車と同等。乗った感覚も軽自動車を一回り大きくした感覚で、取り回しも抜群である。

パンダ4×4のエンジンは、ヨーロッパ向けには1.2L、1.3Lの4気筒と0.9L・2気筒のツインエアなど各種のエンジンがラインアップされているが、日本向けはスタート&ストップ付きのツインエア・エンジンと6速MTの組み合わせのみとなる。

2気筒のツインエア・エンジンは、吸気バルブが無段階可変リフトシステムで、ターボと組み合わせた先進的なダウンサイジング・エンジンだ。最高出力85ps(ECOスイッチを押すと77ps)、最大トルク145Nm(ECOスイッチを押すと100Nm)の性能を持つ。最高速度は166km/h、0-100km/h加速は12.1秒と発表されている。

2気筒/0.9Lのツインエア・エンジン。ターボを装備し、85ps、145Nm、(JC08モード燃費 15.5km/L

2気筒/0.9Lのツインエア・エンジン。ターボを装備し、85ps、145Nm、JC08モード燃費 15.5km/L

ツインエア・エンジンの排気量は軽自動車より30%大きいというレベルで、パワーは軽自動車と比べ30%を上回り、トルクは60%も大きい。しかも最大トルク発生回転数は1900rpmで、軽自動車のターボエンジンよりはるかに低い回転数で発生していることが特徴だ。

アクセルを踏むと2気筒エンジン独特のビートを放ちながら力強く加速し、低速でのフレキシビリティも優れている。市街地では1速、3速、5速という順番にシフトすれば十分に流れに乗って走ることができる。車両重量も1130kgなので、走りの軽快さは文句なし。低音にチューニングされた2気筒のビート音も気持ちよく響く。

このコンパクトなサイズでありながら、走りで絶妙な気持ちよさを味わえるのは、ステアリングのフィーリングや乗り心地のおかげだろう。ステアリングは決してクイックではなく、どっしりとしたクラスを超えたしっかりしたフィーリングで、上級車のような落ち着きや味がある。乗り心地も硬すぎることなく、締まったしっかりした乗り心地で気持ちよい。

フィアット パンダ 4×4 試乗

また走行中に伝わってくるボディのしっかりとしたフィーリングも驚異的だ。パンダは軽量に作られているものの、なんとボディの70%が高張力鋼板、11%がホットプレス工法を採用。さらに前後のバンパービームは高強度の樹脂製にするなど、最新技術を駆使した高強度ボディがもたらすフィーリングといえるかもしれない。ちなみにパンダはナポリのポミリアーノダルコの新工場で製造されている。

フィアット パンダ 4×4 試乗フィアット パンダ 4×4 試乗

インテリアに目を向けると、4×4に限らずインテリアデザインのセンスのよさは圧倒的といえるレベルにある。内装はプラスチック材がメインだが、パンダならではの世界観を作り上げ、親しみやすくいちいち愛着が湧いてくる。クラスレスの質感を生み出しているといえるだろう。

こういう点では独壇場といえるし、マニアが一番惹かれる部分でもある。室内スペースは、シートはがっしりと作られているがサイズは小さめ。リヤシートの足元の広さは、日本の軽自動車には及ばず、かなりタイト感がある。

フィアット パンダ 4×4 試乗 駆動系

パンダ4×4の駆動レイアウト。リヤはトーションビームとリヤデフのコンビ。前後輪に電子LSDも装備

パンダ4×4は、その名の通り本格的な4WDシステムを備えていることも大きな付加価値だ。今回は試すシーンはなかったが、トルクオンデマンドと呼ばれる電子制御クラッチを備え、走行シーンに合わせてFFから瞬時に4WDに変化する。さらに前後デフは電子制御LSD(ELD)を備え、走破性も見た目以上に高い。また滑りやすい路面用に50km/h以下で作動するLSDロックのボタンもセンターコンソールに備えられ、本格的なSUVとして考えられてることが分かる。

フィアット パンダ 4×4 試乗

意のままの走り、ボディサイズをはるかに超えたしっかりとした安定性や安心感、そしてクラスレスとも言えるパンダの個性的な質感。また雪や雨、泥濘地をも走り抜ける走破性という付加価値は、パンダ4×4の大きな魅力だろう。数多くのクルマが日本市場には導入されているが、このようなメッセージ性を持つクルマはちょっと他にはない。

フィアット パンダ 4×4 諸元表

■フィアット パンダ4×4価格:251万6400円(税込)

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