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【舘さんコラム】2020年への旅・第17回「充電の旅シリーズ17スーパー・セブンに聞け 第15話」鼻つまみの街パリ・その1

2015年2月24日

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舘内コラム17回 電気自動車 パレードの最後を飾ったEVミゼットII

1998年、フランス自動車工業会設立100周年を記念する大パレードの最後を飾ったEVミゼットII

EVミゼットIIシャンゼリゼを走る
ノルウェーの首都、オスロからパリへ。エッジ舘野はMr.舘内を追った。オスロでは吐く息が白かったが、パリは10月初旬だというのに半袖が似合った。地球温暖化は、花のパリも確実に傘下に収めていた。

Mr.舘内はパリ・モーターショーを取材するというのだが、どうも関心はモーターショーよりもパリの街そのものにあるようだった。訊けば、1998年以来のパリだという。なんと16年ぶりであった。それまでは年に数回は訪れていたパリだったが、取材の中心はドイツになり、米国に移っていった。大好きなフランスを訪ねる機会はほとんどなくなっていた。

舘内コラム17回 電気自動車

パリの充電器に手を突っ込み感電するMr.舘内。1998年にはすでにパリには充電スタンドがあった

「ドゴール空港からのタクシーの窓から外をきょろきょろしちゃったよ」と言うのだが、無理からぬことだった。16年前といえば、Mr.舘内の作ったEVミゼットIIがあのシャンゼリゼ通りを走った年である。日本の手作りの電気自動車がシャンゼリゼを走ったのは、おそらくこの時が初めてに違いない。しかも、フランス自動車工業会設立100周年を記念する大パレードに招かれてのことだった。

シャンゼリゼを自慢そうにEVミゼットIIが走る数日前まで、Mr.舘内とその一行はミシュランの主催する第1回のチャレンジ・ビバンダムに参加、本社のあるクレルモンフェランからパリまでのエコカー・ラリーに参加していたのだった。

ラリーは、クレルモンフェランからパリまでのおよそ400kmを2日間で走る。その途中にサーキットでのエコランやゼロヨン大会を行ない、さらに古城探検やらワイン飲み比べなどがあり、パリ警察のパトカーや白バイに守られながら、パリのコンコルド広場に到着。当時のFIAの本部での晩餐会で終わるものであった。

Mr.舘内と彼にはめられたメンバーたちが作った日本EVクラブのEVミゼットIIは、騒音測定部門とエコラン部門で優勝した。鉛電池から、当時としては最先端のニッケル水素電池に載せ替えたのが功を奏した。

シャンゼリゼを彩る3000台の大パレード
コンコルド広場に着けば、FIAの主催する大晩餐会が待っている。そこでたっぷり美味しいものを食べようぜというMr.舘内の甘い言葉にのせられて、メンバーたちは待っていたのだが、お祝いのシャンパンこそ出たが、食べ物はなく、腹を空かせてホテルにチェックインするも、レストランは営業を終えていたという。

パリまでのドライバーを務めた自動車ジャーナリストの御堀直嗣(みほり なおつぐ)は疲れ果て、そのままベッドにもぐりこんで、結局、夕食はとらずじまい。それどころか、翌朝はパレードの出発が早いから早朝に凱旋門に集合せよとの主催者の命令を素直に聞き、そうしたものだから、朝食も食べられず、じっと出発を待っていたという。だが、主催者の言うことは例にもれず、いい加減でパレードの順番が回ってきたのは午後2時だった。

凱旋門を出発してシャンゼリゼ通りを走る大パレードは、フランス自動車工業会設立100周年を記念し、自動車の100年をも祝うものであった。フランスが「これぞ最初の自動車だ」と言い張るキュノーの蒸気三輪車こそ出てこなかったが、誕生当時の自動車から始まって今日までの総台数3000台にもおよぶ自動車がパレードしたのだった。

舘内コラム17回 電気自動車

自動車の100年を祝う大パレードの始まり

「いやあ。壮観だったよ。フランスの、ヨーロッパの自動車の力を見せつけられたね。こうしたことができないことが、日本の自動車文化の貧困度の高さを示しているんだ。ダメだよ。遊ばなくては。コストダウンに次ぐコストダウンにコミットメントで売上増大しか頭になくて、ガチガチになっているんじゃあ、リコールだらけで、F1がまともに走らなくて当たり前だ」とMr.舘内はいうが、その通りだ。

パレードの最後を飾ったのが、未来の自動車という意味でEVであった。そのまた最後がEVミゼットIIであった。日本EVクラブの手作りEVが、歴史に残る大パレードの最後を飾ったのであった。Mr.舘内の片腕であり、日本橋からスズカまでの470kmを一緒に歩いた御堀直嗣が緊張した面持ちで運転したのだが、彼は朝食も摂らずに、朝6時から凱旋門の近くでパレードの出発を待ち、とうとうパレードの終わった午後5時まで何も口にすることができなかった。「それでね。御堀は低血糖と脱水症で1ヶ月ほどパリの病院に入院することになったんだぜ」というのは、例によってMr.舘内のウソ八百である。

舘内コラム17回 電気自動車

御堀直嗣副代表が持ってきた日本とフランスの国旗を掲げて走った。見ると御堀直嗣副代表は腹が減って顔が白かった

しかし、今から17年も前に、手作りEVでシャンゼリゼ通りをパレードしたというのは快挙以外のなにものでもない。しかもフランス自動車工業会の招待を受けてである。エッジ舘野は、あらためてMr.舘内の時代を見る目の確かさに舌を巻いた。

第19回日本EVフェスティバル(2014年10月開催)

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