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スズキ 新型アルト試乗レポート 軽自動車の原点を見つめ直した意欲作

2015年1月29日

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新型アルト「X」。シリーズで唯一15インチ・アルミホイール、前後スタビライザーを装備する

新型アルト「X」。8代目として大きく生まれ変わったスズキの意欲作

スズキの渾身の新型軽自動車、アルトは暮れも押し迫った2014年12月22日に発表された。2014年12月12日にはダイハツの新型ムーヴが、ホンダのN-BOXスラッシュはアルトと同じ日に発表され、年明けの初売りから軽自動車市場は熱気が高まっている。

■スズキの挑戦
軽自動車は従来からの軽自動車購入層だけでなく、小型車からダウンサイズするユーザー層を取り込みながらまだこれから伸びていく。その期待は各メーカー共通の認識であり、成熟市場となった日本の自動車マーケットの中で異例の存在なのである。それだけに、軽自動車の開発競争は激しさを増している。

スズキは、2014年4月に今後投入する新世代技術を発表したが、新型アルトがその新世代技術を投入した第1弾のオールニューモデルなので、試乗も大いに楽しみだった。

1979年発売の初代アルトから数えて8代目となる新型アルトは、発表会で鈴木修会長が語ったように、原点に戻るということが最も重視されている。ただしそれは単純な先祖返りではなく最新の技術を駆使して実行されている。スズキの新世代プラットフォームを初めて採用し、徹底的に軽量化を実施した。軽量化は低燃費のためにも、コストを削減するためにも、動力性能を始め走りの性能を高めるためにも大きな効果を発揮する。

スズキ 新型アルト パッケージ

従来型と新型アルトのパッケージ比較。ホイールベース延長と室内幅の拡大により室内は広い

そればかりか、樹脂製のフロントフェンダー、複合樹脂製のフロント・ロアクロスメンバーなどの軽量材料を採用し、シートやドア、エアコンユニットなども徹底的に軽量化されている。この結果、車両重量は最軽量モデルで610kg、全グレードの平均で約650kgとなり、さすがに500kg台の初代アルトのには及ばないものの、2代目アルト並みのレベルになっているのだ。もちろん当時と今ではボディサイズの規格が違うため、当時のサイズに当てはめれば初代を凌ぐ軽さと言える。また、こうした大幅な軽量化を行ないながら、高張力鋼板を大幅に採用することでボディの曲げ、ねじり剛性は従来型より30%も向上していると言う。

もうひとつはエンジンだ。今回は自然吸気だけの設定だが、カタログ上はR06A型で従来と同じだ。しかしシリンダーヘッドは新設計され、タンブル流の強化、ベースグレードの5速MT仕様のエンジン以外は吸排気カムにVVT(連続可変バルブタイミング)、シリンダーヘッド一体型エキゾーストマニホールド、EGRの採用など、新しい技術が投入されている。

シリンダーヘッドを新設計とし、EGR、吸排気VVTなどを組み合わせ、燃費と走りを両立

シリンダーヘッドを新設計とし、EGR、吸排気VVTなどを組み合わせ、燃費と走りを両立

さらに減速エネルギー回生システム(エネチャージ)、アイドルストップを備え、吸排気VVT仕様のエンジン搭載モデルはJC08モード燃費37.0km/Lと、ガソリンエンジン車でトップとなる燃費を実現している。もちろんこの燃費性能も、ボディの軽量化、エンジン、CVTの改良などの合わせ技だ。副変速機付きのCVTは変速比幅が7.2というワイドで、動力性能にも燃費にも有利である。

スズキの近い将来の燃費目標は40km/L、2020年までに軽自動車のエンジンの熱効率を40%にまで高めるというロードマップを描いているが、今回のエンジンはその最初のステップということができる。

スズキ 新型アルト 試乗

新型アルト「X」。シリーズで唯一15インチ・アルミホイール、前後スタビライザーを装備

「X」はリヤゲートにツートーンを採用。

「X」はリヤゲートにツートーンを採用。このクルマはパールホワイト/グレーのツートーン


新型アルトの注目点としてデザインの革新も採り上げる必要がある。軽自動車は規格サイズぎりぎりのボディを作る結果、一般的にデザイン要素が少なくなり、画一的で没個性になりやすい。ハッチバック・スタイルのアルトは、軽自動車の中ではハイトワゴン、スーパーハイトワゴンの市場拡大に伴い縮小傾向にあるが、軽自動車の原点であり、普遍的な存在といえる。実際、ハイト系ワゴンに比べ、熟年層から若い世代、法人まで幅広いユーザー層であることが特徴だ。

スズキ 新型アルト Xスズキ 新型アルト X

 

そのため、普遍的で、プロポーションが美しく品格を感じさせる高い次元のデザインが追求されている。これは軽自動車デザインの中にあって、独創的であり、画期的である。新型アルトのデザインは、シンプルでありながらバランスが取れたプロポーションとし、サイドウインドゥ底辺のショルダー部のエッジを効かせ、さらにドア表面をインバース(へこみ面)させて、張りを与え、フロンとマスクはヘッドライトをデザインににより、新しい眼差しを感じさせる表情を生み出している。

スズキ 新型アルト インテリア

シンプル、クリーンで質感も感じさせるインテリア

スズキ 新型アルトスズキ 新型アルト 
スズキ 新型アルト ラゲッジスズキ 新型アルト ラゲッジ

 

インテリアも、シンプルでクリーンに処理し、インスツルメントパネルやドアのアームレストはホワイト塗装のような表現で、豪華さとは正反対の手法で質感を高めている。エクステリア、インテリアともにフォルクスワーゲン up!を思わせるもので、新奇さではなく普遍的なデザインとなっており、日本において、インパクトのある新たなデザイン表現と言ってよいだろう。

スズキ 新型アルト スズキ 新型アルト 
スズキ 新型アルト スズキ 新型アルト インスツルメントパネル

 

新型アルトが原点に立ち返り、新たな挑戦のスタートに着いたと言えるが、それをダイレクトに表現しているのが価格である。乗用車モデルのベースグレード「F」が84.78万円、最上級「X」グレードが113.4万円とハイトワゴン系より大幅に安く設定され、バンの5速MTモデルは69.66万円に設定されており、価格面でも大きな魅力を与えている。

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