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トヨタ グローバル戦略SUV「C-HR」はFFハイブリッドとAWD1.2Lターボの2機種

2016年11月25日

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1.2Lターボ/4WDの「C-HR S-T」

トヨタが満を持して送り出すグローバル戦略車、TNGAプラットフォームを採用した第2弾のクロスオーバーSUV、トヨタの新しい走り、デザインを具現化・・・など様々な意味で注目を浴びる「C-HR」は2016年11月からWEBで先行予約商談を受け付けており、12月中旬に正式発表される。

トヨタとして久しぶりのブランニュー・モデルとなる「C-HR」とは一体どんなクルマなのか? 11月10日に開かれたプロトタイプ試乗会の段階では詳細スペックや価格などは発表されなかったが、「C-HR」の全体像は明かされた。

■グローバル戦略車

C-HRとは「コンパクト・ハイライダー」、「クロスハッチ・ランナバウト」を意味するという。コンパクト・ハイライダーとは、コンパクトでスポーティなハッチバックボディの車高を引き上げたデザインを意味し、クロスハッチ・ランナバウトはハッチバック・モデルのようにきびきび走ることを意味している。

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グローバル市場でのコンパクトSUVの販売状況(赤色がコンパクトSUV)

C-HRの企画の背景には、グローバル市場でコンパクトなクロスオーバーSUVの販売が増大しており、日本も例外ではない。トヨタはこのコンパクト・クロスオーバーSUVの市場に参入が遅れたため、このC-HRは満を持して、販売全チャンネルに投入する。

C-HRの企画の構想は2012年頃に先行開発がスタートしており、近年では珍しい長期間の開発が行なわれている。もちろんその背景には新開発のTNGAプラットフォームを採用するという構想があり、TNGAはプリウスとC-HRありきのプロジェクトであったことをうかがい知ることができる。

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2014年パリ・モーターショーに出展された3ドアのC-HRコンセプト

C-HRのデザイン・スタディ・モデルは、まず2014年のパリ・モーターショーに「C-HRコンセプト」として出展された。この時点で3ドア・ハッチバックだったが、1年後の2015年フランクフルト・ショーでは、よりデザインを作り込んだ5ドア・ハッチバックのコンセプトモデルとなり、東京モーターショーにも出展されている。

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2015年フランクフルトモーターショーに出展された5ドアのC-HRコンセプト

そして2016年3月のジュネーブ・ショーでは量産タイプのエクステリアを発表し、5月に開催されたニュルブルクリンク24時間レースに、市販スペックのC-HRプロトタイプがGAZOOレーシングとして出場し、完走している。そして9月28日に国内仕様のC-HRの概要を発表するという入念な段取りを経て、いよいよ12月中旬に発売する。

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2016年12月から発売されるC-HR 1.2Lターボ「S-T」

じつはC-HRは元々ヨーロッパ向けのクルマとして位置付けられていたのだ。TNGAプラットフォームの初の海外生産拠点となるTMMT(トヨタモーター・マニュファクチャリング・トルコ)トルコ工場には3億5000万ユーロ(420億円)を投資して、従来のCセグメントの新MCプラットフォーム(海外向けカローラ)の製造ラインをTNGA-Cプラットフォーム用に大幅に改修しているのだ。そのトルコ工場でC-HRは組み立てられるが、ハイブリッド・パワートレーンはイギリス工場で、トランスミッションはポーランド工場でそれぞれ生産され、トルコ工場に集約される。そしてC-HRはヨーロッパ、アメリカ、カナダに輸出される。

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ハイブリッド・モデル C-HR G

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一方、日本ではこのC-HRはトヨタ東日本で生産される。これまではBセグメントのクルマを生産していたトヨタ東日本が、TNGA製造ラインを新たに稼動させC-HRの生産を行なうことになったのだ。このようにC-HRは商品企画的に重要な位置付けであると同時に、大掛かりな生産設備に投資を伴うビッグ・プロジェクトであることが分かる。

■コンセプト

市場調査の結果では、コンパクト・クロスオーバーSUVのユーザー層は他のカテゴリーのクルマに比べ、39歳以下の比率が高く、より広い年齢層に支持されており、購入時に重視されたのはスタイル、外観だったという。そして購入後はスポーティ、カッコいい、運転を楽しめるといった評価を下しているという。

そのためターゲットユーザー像は、20~30歳代のクルマに見栄えや自分の価値観を主張する層、50歳代の子離れ層で、クルマにこだわりやカッコよさを求めるアクティブ層としている。

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その結果として、開発コンセプトはクロスオーバーSUVで、クーペのようなダイナミック感と大径タイヤ、高い車高の力強さを追求したデザイン性と、そしてドライバーの意思通りに走り、疲れにくい、安定感のある走りの実現が開発コンセプトの2本柱となっている。

なおドライバーの意思通りに気持ちよく反応する走りを、トヨタは「我が意の走り」と呼んでいる。これはドライバーの操作に対してクルマが遅れなく、即座に反応すること(レスポンスのよさ)、ドライバーの操作量にクルマが忠実に反応し修正が必要ないこと(リニアリティ)、スピード、横G、路面状態に影響されにくく、クルマの応答性が一貫していること(コンシステンシー:一貫性)と定義している。

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ニュルブルクリンク近郊の狭い地方道での開発テスト

そのため、開発はヨーロッパを舞台に、オーストリアの山岳路、イタリアのワインディング、フランスの混雑した交通路、オランダの滑らかな舗装路、ベルギーの粗い敷石路、そしてドイツ・ニュルブルクリンク近郊の高速ワインディングなどで徹底した走り込みを行ない熟成したという。これはトヨタ車としては異例の開発テストだ。

特にニュルブルクリンク近郊の道幅の狭い地方道L74の4.2km区間をテストのメイン舞台とし、天候や遅いクルマの追越し、大型車とのすれ違い、先の見えないブラインドカーブなどリアルワールドの交通状況のなかで、できるだけスピードを落とさない流れるような走りを追求したという。このあたりは開発責任者の古場博之主査の走りに対するこだわりを示している。

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100km/hレベルの速度で走る地方道でのテスト。森林地帯ではブラインド・カーブも少なくない

さらに2013年から毎年、ニュルブルクリンク・サーキットでも評価テストを繰り返し、その仕上げが2016年のニュルブルクリンク24時間レースへの出場だった。そのため出場車はレース仕様ではなく限りなく市販状態に近い1.2Lターボ搭載車とされていた。

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開発の仕上げ確認のために出場した2016年ニュルブルクリンク24時間レース

つまりC-HRの目指した走りは、見せ掛けのスポーティさではなく、より普遍的なリニアリティ、コントロール性の高い走りという点に注目すべきだろう。

C-HRはデザインに関しても新たな取り組みを行ない、さらにトヨタ車として、かつてないほどのボディのプレス面の凹凸の仕上げに対するこだわりを実現している。次ページへ

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